私vs痔「タイランド」2

アユタヤのホテルは意外とドミトリーが多く値段も安かった

しかし俺は手負いの虎、、、一昨日カンチャナブリの寺で虎に触った男、、、

虎穴に入り養生したい所、

安い虎穴を確保する為、人に聞きまくった

そんな時、バイクのおじさんに話しかけた

「しりませんか?」と

すると彼はバイクの後ろに積んだトランクを開けようとした

なかなか開かない、

その時!「うっっ!」と言う声とともに彼の親指から結構な出血、

(え~~~?)「大丈夫ですか?」と声を掛けるが、

全然平気みたいなそぶり、、、へ?何が?、、みたいな

いやいや、それ結構切れてるから、と思いつつも

痛かったろうに、「う!」と言う言葉だけ、

痛みと驚きを押さえ込んだ彼に、、

彼の精一杯のやせ我慢に、、、

彼への心配、とか下らない、思いやり、

で彼を汚してはいけないと考え

無言で財布に入ったバンドエイドを取り出し患部に貼ろうとした、

が、「大丈夫!そんなのイラネエヨ!」と言わんばかりの拒否

そんな事言わないでと無理やり張ったもんだから、

血の上からに貼ってしまい上手く着かない、

全然血が止まらない、

直ぐそれは剥がれた為、もう一枚今度はきつめに巻き付けた

すると彼は「何処の地図だよ!ココのじゃネエだろ!」

ってな地図を指を切ってまで開けたバイクのトランクから取り出して

地図を血だらけにしながら、一所懸命に俺に教えてくれた、

俺も血が気になり、よく分からないが「うんうん」と頷く

そしておもむろに道を指差し「あっち」という仕草

有難う御座います、と俺

彼も手負いの虎、同士に深く頭を下げ、

俺は、どう見てもホテルの無い方に、狭い歩幅で行くしか無かった、

ji4


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ミクロマンの宿敵アクロイヤー持ってた

餓鬼の頃、
新発売のサイボーグジャガーをお婆ちゃんに買って貰い
弟に嫌って程自慢していたら
翌日、抱いて寝た筈のジャガーが無い
探し捲くったが無い
すると部屋の中でプラスチックの燃る様な匂い
その時はまだガス釜で
釜と火が出る所に隙間が有る
そこから溶けたジャガーが出てきた
弟が悔しくて分解して隠したのだ
朝っぱらから号泣、学校休むと言い出す始末
サイボーグジャガーは、荼毘(だび)に付されたのだ
たった半日の友達だった

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