そんな頃の風疹(三日はしか)になった時の話
僕には妹弟が居た為 個室に隔離され一人で寝起きしていた
ある日の朝早く小便がしたくなり目が覚めた
コンクリートの廊下の端に在るトイレへ行かなくてはいけない
可也熱が有ったと思う
小学3年生でブツブツだらけの僕はフラフラ歩き
やっとトイレに着き用を足す
半分位出た所でピークが行き成りやって来た
物凄い先制攻撃!立っていられないのだ
壁に持たれながら必死に用を足す
目の焦点も合わず天にも昇る気分、
何か良い気持ちだ
小3まで寝小便していた負けっぱなしの僕は
折角ココまで来たのに小便塗れになる訳にはいかない
それではここまで何の為にやって来たのか
意味が全く無くなってしまう
根性で倒れず、少しは引っ掛けたがやっと終わった
僕は優しいから今の所は引き分けとしておこう
と風疹に言ったと思う
そして早く帰って布団に横にならなければ、
と一歩を踏み出した